黒いバッグが「核カバン」か…金正恩が自慢した「核ボタン」の実体(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.07 10:37
北朝鮮は2017年11月29日に「核武力完成」を宣言した後、韓国・米国と首脳会談を開いて非核化交渉をした。そして同時に核・ミサイル高度化に必要な時間を稼いだ。結果は韓半島(朝鮮半島)全域だけでなく日本まで同時多発的に打撃できる戦術核8種セットで返ってきた。北朝鮮が抑止手段と主張してきた戦略核に加え、先制攻撃に使用する可能性があると明らかにした戦術核まで手にしたことで、韓国が直面する現実は完全に変わった。北朝鮮の核はもう実質的な脅威として近づいている。中央日報は2019年のハノイ・ノーディール以降の4年間に北朝鮮の核能力がどこまで高まったかを緊急点検した。
北朝鮮が先月28日、弾丸型戦術核弾頭「火山31型」と共に初めて公開した「核の引き金」は、核兵器の実戦性が軌道に乗ったことを示唆している。核兵器の技術的打撃能力を確保するレベルを越え、最高指導者の核攻撃の決心を迅速かつ正確に遂行する過程も確立しているということだ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が言及した「核ボタン」が「核カバン」としても現実化した姿だ。