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別れ話に交際相手殺害した男…韓国で施行された「マグショット」公開初めての事例

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.22 17:08
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別れを告げた交際相手の女性を凶器で殺害し、その母親にも重傷を負わせた「華城(ファソン)オフィステルデート殺人犯」キム・レア被告(26)のマグショットと身元情報が公開された。1月に特定重大犯罪被疑者などの身元情報公開に関する法律が施行されてから初の事例だ。

水原(スウォン)地検は殺人と殺人未遂の容疑で逮捕起訴されたキム被告の名前と年齢を22日に検察庁ホームページの告示・公告欄に公開したと明らかにした。

 
キム被告は先月25日午前9時35分ごろ、京畿道華城市の自宅に別れを告げるため訪ねてきた交際相手の女性を凶器で切りつけて殺害し、娘に対するデート暴力に抗議しようと同行した女性の母親も凶器で刺し全治10週間の重傷を負わせた容疑で15日に逮捕起訴された。

検察は事件を警察から送致された後、5日に身元情報公開審議委員会を開いて▽犯罪の残忍性と被害の重大さ▽交際暴力犯罪予防▽被害者側の身元情報公開要請――などを考慮してキム被告の身元情報公開を決めた。

これに対しキム被告側は裁判所に身元情報公開決定取り消し訴訟を提起し執行停止を申し立てた。この事件を審理した水原地裁は18日、「申請人(キム被告)の行為による被害者の深刻な被害と社会に及ぼす高度な害悪性などを考慮すれば国民の知る権利保障など身元情報を公開することは公共の利益と関連性を持つ」として執行停止の申し立てを棄却した。

今回の身元公開は1月25日の重大犯罪身元公開法の施行後で初めての公開事例だ。重大犯罪身元公開法は被疑者の身元情報公開対象の犯罪に既存の特定強力犯罪と性暴行犯罪に加え、児童対象性犯罪、組織・麻薬犯罪などを追加した新しい法令で、身元公開対象者の同意なく検事と司法警察官は顔識別が可能ないわゆる「マグショット」を撮影して公開できる。

同居する女性とタクシー運転手を殺害した犯人や、新堂(シンダン)駅殺人事件の犯人の身元公開当時にともに公開した過去の証明写真が最近の姿と大きく異なる点が身元公開法を新たに制定した背景のひとつだったためだ。

検察関係者は「被害者に対する強い執着と所有欲と暴力的な性向を見せ別れを告げようとすると犯行に及んだことが確認された。被害者側が被告人の身元公開を要請した点などを考え委員会を経て公開を決めた。公開決定取り消し訴訟に対し積極的に対応するだろう」と話した。

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