ネパールの青年いなければ船は作れない…韓国造船3社の外国人労働者2万人に迫る(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.01 10:56
これら外国人労働者の定着に向け企業は経営陣が直接個別面談をし、社員食堂では彼ら向けに故郷の料理を提供する。HD現代の権五甲(クォン・オガプ)会長は3月27日に蔚山の造船所で外国人労働者らと直接会って激励した。HD現代重工業は業界で初めて社内に外国人支援センターを作り、8カ国語の通訳を常駐させ支援している。彼らに必要な行政業務を助け多様な問題に対して相談もする。サムスン重工業は国ごとにメニューを運営している。ライスヌードルやミーゴレンだけでなくチキンカレーなどをカップライス形式で開発し、外国人労働者が好む現地のソースも社員食堂に備えた。ハンファオーシャンは外国人労働者の住居安定に向け昨年寮を改装した。地域社会も積極支援している。今年巨済市は外国人労働者支援に向け市庁内に専従チームを新設した。巨済市庁のイ・ガプソン造船支援課長は「地域に来た外国人労働者の適応と統合に向け韓国語と韓国文化教育を始めた」と紹介した。
外国人が増え造船業不況で縮んだ地域経済も生き返っている。巨済市の住民登録人口は2015年から10年間で10%近い2万2647人が減ったが、20~39歳の青年人口減少幅が42.9%の3万4057人と大きかった。この穴を造船所の外国人労働者が埋め合わせ、巨済市の経済活動人口は2022年の12万5000人から昨年は13万5000人と1年間で1万人増加した。巨済市のサムスン重工業近くで会った不動産仲介業者は「造船所近くでワンルームを探す外国人が急増し、最近は家賃も上がっている」と話した。巨済市の月貰価格指数は2021年の99.9から今年2月には103.4まで上がった。